
Apple Musicはハイレゾの配信をしていません。しかし、Apple Musicの音質はハイレゾクラスに高いのです!
この言葉を知っている通な人は少ないでしょう。
「Apple Digital Masters」
かんたんに説明すると、ハイレゾ音源をほぼ劣化させることなく圧縮して配信できる技術、とでも言いましょうか。
2019年8月からApple Musicの一部楽曲は、この最新技術を使って配信されているのです。つまり、Apple Musicではハイレゾ(圧縮前の音源)を再生しなくても、ハイレゾレベルの音質で曲を聴けるのです。
詳しく解説していきましょう。
1:Apple Musicはハイレゾ圧縮音質のストリーミング配信
まずはApple Musicの音質についておさらいしよう。
ストリーミング配信の音質でよく持ち合いに出されるビットレートでいうと、Apple Musicは256kbps(AAC)だ。
音楽配信サブスク | 最大音質 | 圧縮形式 |
Apple Music | 256kbps | AAC |
Spotify | 320kbps | MP3 |
Amazon Music | 256kbps | AAC |
LINEMUSIC | 320kbps | MP3(?) |
他のサービスの320kbps(mp3)の方が優れてそうだが、区別が出来ないほど高音質だというのは下記の記事でも解説した。
AppleMusicの音質は良いの?悪いの?音質を向上させる方法はある?Apple Musicのストリーミング音質は256kbpsです。楽曲をダウンロードする時も同様の音質です。これらは、音楽サブスクにお[…]
実はこれらの「ビットレート(bps)」と「圧縮形式」を見ただけでは、Apple Musicのすごさは伝わらないのである。
それが冒頭で話した「Apple Digital Master」だ!
実はApple Musicの楽曲には2つの種類がある。
- Apple Digital Masters対応楽曲
- 上記非対応楽曲
Apple Digital Masterに対応した曲は、ハイレゾ音源と同等レベルの音質だという。実際に聴いた管理人(一般人)がわかる程度には高音質だ。
1-1:Apple Digital Mastersとは
「Apple Digital Masters」で作成された楽曲は、ハイレゾ音源(マスター音源)と聞き比べても分からないのだという。
外部リンク:Apple公式|Apple Digital Masters
私は専門家ではないので超絶詳しくはないが、図解するとこんな感じで従来の方法と違うのだという。
つまり、ハイレゾ音源を直接圧縮することで高音質な表現ができるのだ。
例を挙げると、新品の車を洗車するのと、10年使った車を洗車するのでは、圧倒的に新品の車の方がキレイになるみたいな感じだろう。
1-2:実際に聴き比べてみた結果
実際に3つのストリーミング配信を聴き比べてみました。
- Apple Digitar Masters対応楽曲
- Apple Musicの普通の楽曲
- Spotifyの最高音質(320kbps)
聞き比べをした筆者のステータスは、ちょっと音楽が好きで、月に1回ライブに行く人間です。(音質にはこだわるけど耳が良いかは微妙)
結論、Apple Digital Mastersは音質がいい!
まずはApple Musicどうして聞き比べたが、Digitar Mastersは音に深みを感じた。ドラムの音が鮮明だったり、シンセサイザーの高音の伸びがいいような印象だ。
Spotifyはデフォルトの音量が小さかったが、Apple Musicの方が音質では優れているような印象を受けた。
2:Apple Digitar Mastersに対応した曲の見つけ方
Apple Digital Mastersは、Apple Musicの全ての楽曲に適応されているわけではありません。
そのためこの章では、対応している楽曲の見つけ方を紹介します。
Apple Musicの月額料金だけで利用でき、追加料金がかかることはないので安心してください。
2-1:Apple Musicで確認する方法
Apple Musicの画面から確認する方法では、アルバムが「Apple Digital Masters」に対応しているかしか分かりません。
シングル楽曲が対応しているかはiTunes Storeから確認してください。
手順①:確認したいアルバムのページを開く
手順②:アルバムの説明文を「さらに表示」する
手順③:説明の一番最後に対応しているか書いてある
対応している場合「このアルバムはApple Digital Mastersに対応しています…」という文章が書かれています。
補足:(対応していないと先ほどの表記がない)
2-2:iTunes Storeで確認する方法
Apple Musicで聴き放題になっている楽曲は、iTunes Storeで配信されているものと同じです。
Apple Musicの画面上では、シングル楽曲がApple Digital Mastersに対応しているかは分からないので、iTunes Storeで確認しましょう。
手順①:iTunes Storeを開く
手順②:調べたい曲名やアーティスト名で検索
手順③:アルバム・シングルの詳細画面でマークを確認
Apple Digital Mastersに対応していれば、下記画像のようなマークが表示されます。
手順④:(ちなみにApple Musicだとこんな表記です)
Apple Digital Mastersに対応しているのかどうか書かれていませんが、iTunes Storeで対応していればApple Musicでも対応しています。
3:ハイレゾ音楽サブスクと比較
Apple Musicはハイレゾ音源をそのまま圧縮した、高音質なストリーミング配信に対応していました。
しかし近年、ハイレゾの音源をそのままストリーミング再生できる音楽サブスクも続々と登場しています。
この章では、Apple Musicを、日本初のハイレゾ音楽サブスクである「Apple Music HD」と2つの観点から比較していきましょう。
- 単純な音質で比較
- 料金のコスパで比較
結論は、ハイレゾにこだわるなら「Amazon Music HD」がおすすめです。
3-1:単純な音質で比較
単純に音質で比較してみましょう。
Amazon Music HDでは、通常のストリーミング配信の10倍以上のビットレートで再生できます。単純な音質だけ見ると、Amazon Music HDに軍配が上がるのは言うまでもないでしょう。
3-2:料金のコスパで比較
料金も含めて両者を比較してみましょう。
音質が高いだけのことはあり、Amazon Music HDの料金は高めに設定されています。
両者ともに無料期間が設定されているので、どちらも体験してみて音質の違いを確かめてみるのがベストかもしれません。
まとめ
Apple Musicにはハイレゾ音源を直接圧縮した「Apple Digital Maters」という仕組みが導入されています。スタジオで収録されたハイレゾ音源と同等の臨場感あるサウンドを楽しめるので、知らなかった人はぜひ活用してみてください。