
音質を向上させる方法はある?
Apple Musicのストリーミング音質は256kbpsです。楽曲をダウンロードする時も同様の音質です。
これらは、音楽サブスクにおいてまあまあ高音質といえます。
しかし、Apple Musicの音質は通信状況によって128kbpsや192kbpsに変動することが明らかになっています。
この記事では、Apple Musicの音質をSpotifyやCD音源と比較調査しました。さらには最高音質で音楽を楽しむための設定方法まで解説します。
低音質で聞いているのはもったいないですよ!
- kbps(キロビーピーエス)って?
- kbps( kilobits per second )は1秒当たりのデータ転送量で、ビットレートとも呼ばれる。理論的には数字が大きいほどデータ量が多く音質が高い。
1:Apple Musicの音質を比較と口コミの2面から分析
Apple Musicの音質は「256kbps」です。

それでは、なじみのあるYouTubeを例にして解説しましょう。
YouTubeの動画を720pや1080pで見ているときの音質がおよそ192kbpsです。ちなみに画質240pなら32kbps、360pなら93kbpsほどです。
Apple Musicの音質「256kbps」がなんとなく高音質だとイメージはできたのではないでしょうか?
この章では、Apple Musicの音質を「データ」と「口コミ」の2面からみていきましょう。
全く知識がなくても大丈夫ですよ!
1-1:比較データからみたApple Musicの音質
Apple Musicの音質が、他のサービスと比較して高いのか低いのかを確認しましょう。
まずはこちらの表をご覧ください。
音楽配信サブスク | 最大音質 | 圧縮形式 |
Apple Music | 256kbps | AAC |
Spotify | 320kbps | MP3 |
Amazon Music | 256kbps | AAC |
LINEMUSIC | 320kbps | MP3(?) |

Apple Musicは256kbpsで、Spotifyは320kbpsと比べると低く見えますね。
しかし実際は、両者にあまり違いはないのです。
表のいちばん右「圧縮形式」という欄に注目してください。Apple MusicはAAC、SpotifyはMP3となっています。
AACはMP3よりも新しい圧縮形式であり、通信量(ギガ数)を少なくしながらも高音質を保つことができます。
要するに、320kbpsのMP3と256kbpsのAACのビットレート(kbps)だけ比較して、「320kbpsの方が高音質だ」というのは全くのナンセンスなのです。
両者の比較は例えるならばこんなかんじ。
「女優Aと女優Bどっちが好みか?」
人によって感じ方に差がでやすいのものです。特にCD音質やハイレゾ音質と比較すれば、AACとMP3音質に大差はないといえるでしょう。
海外で行われた目隠しをして聞き比べるブラインドテストも参考にしてみてください。
参考記事:Apple MusicやSpotifyの音質を聴き比べるブラインドテストをやってみたらこうなった
1-2:口コミからみたAppleMusicの音質
音質はデータだけで見るのではなく、実際に聴いてみて判断するのがベストです。
Apple Musicは3ヵ月間無料で使えますので、音質を確認してみると良いでしょう。
ここでは実際に聴いてみた筆者や、インターネット上の口コミを紹介します。音質判断の参考になれば幸いです。
価格comから(男性)
“AppleMusicは低音や高音部のメリハリを強調してハッキリと聞かせているような印象。Spotifyはその逆に感じます”
筆者の口コミ(男性)
AppleMusicはCDをiTunesに取り込んで再生しているのと大差ないと感じました。iTunesはデフォルトだとAAC128kbpsなのでAppleMusicは高音質だといっていいかなと
価格comから(男性)
“CDの音質に近い順番でいくと、Amazon music HD>Spotify有料版>Apple Music>Spotify無料版の順番という印象”
2:Apple Musicの音質を最大化する3つの方法
Apple Musicの音質は公式には発表されていませんが、256kbpsはWi-Fi環境下のみで、通信状況によっては128kbpsや192kbpsになることが分かっています。

わざわざ低音質で聞くのは、通信量(ギガ数)を削減する以外のメリットはありません。そのため、Apple Musicを最大限に楽しむために「音質をあげる3つの方法」を紹介しましょう。
- 最高音質設定にチェックを入れれる
- Wi-Fi環境下で高音質ダウンロード
- イコライザを設定する
2-1:高音質設定にチェックを入れる
Apple Musicは通常設定のままだとWi-Fi環境下では256kbps、モバイルデータ通信では126kbpsもしくは192kbpsでストリーミング再生されます。
これを常に256kbpsで再生するように設定を変えましょう。
手順①:iPhoneの設定アプリを選択
手順②:ミュージックを選択
手順③:「モバイルデータ通信」の設定に進む
手順④:モバイルデータ通信にチェックをいれ、高音質ストリーミングにチェック
ただし常に最高音質でモバイルデータ通信を行うと、通常よりも大量のギガ数を消費してしまうので注意しましょう。通信量が気になる人は次で紹介する方法がおすすめです。
2-2:Wi-Fi環境下で高音質ダウンロード
Wi-Fi環境で楽曲をダウンロードすれば、高音質の楽曲をWi-Fiがない状況でも再生することができます。
方法を紹介しましょう。
手順①:ダウンロードしたい楽曲の「+」を選択
手順②:同じ曲の「雲マーク」を選択
手順③;ライブラリから楽曲を確認すればダウンロードできている
楽曲をダウンロードすると全く電波がない場所でも通信できますが、スマホの容量が減ってしまうことには注意したほうが良いでしょう。
2-3:イコライザを設定する
イコライザを使えば自分の好みの音質に変えることができます。
音源そのものがグレードアップするのではありませんが、低音を強調したり高音を強調したりと、自分好みの音質に変えれば音楽の楽しみ方が広がります。
手順①:設定アプリを開く
手順②:ミュージックを選択
手順③:イコライザを選択
手順④:好きなイコライザを選択する
イコライザの種類は23種類あるので悩んでしまうかもしれません。
おすすめは「Rock」や「Jazz」など音楽のジャンルが名前になっている設定です。自分の好きなジャンルに合わせた設定になっています。
3:音質だけで選ぶなら3つの高音質の音楽配信サブスク
私はApple Musicのような通常の音楽配信サブスクでも満足できる派なのですが、中には「もっと音質にこだわりたい」「Apple Musicでは音質が悪い」という人もいるでしょう。
そんな人には、高音質の音楽配信サブスクが最適です。
そこで「音質だけ」で選んだおすすめの音楽サブスクを3つ紹介しましょう。
Amazon Music HD
deezer hifi
mora quaritas
どれもApple Musicより間違いなく高音質ですが、月額サブスクリプション料金は倍くらいかかります。
3-1:Amazon Music HD
音質1(CD音質) | 最大850kbps(24bit / 96kHz) |
音質2(ハイレゾ音質) | 最大3730kbps(24bit / 192kHz) |
月額料金 | 1980円 |
曲数 | 6500万曲 |
無料期間 | 30日 |
Amazon Music HDではロスレス圧縮(データを損なわない圧縮方法)を使用した最高音質のストリーミング再生が体験できます。いわゆる「ハイレゾ」に対応した楽曲も数100曲扱っています。
厳密にはAmazon Music Unlimitedの「HDプラン」のようで、amazonプライム会員なら通常よりも安く利用できるのも特徴です。
3-2:deezer hifi
音質 | 最大1411kbps(16bit / 44.1kHz) |
月額料金 | 1960円 |
曲数 | 3600万曲 |
無料期間 | 30日 |
deezerはフランス発祥の音楽配信サブスクです。ロスレス配信のプラン「deezer hifi」ではCD音質レベルのFLAC形式の音楽ストリーミングを楽しむことができます。
3-3:mora quaritas
音質 | 最大2256kbps(24bit / 96kHz) |
月額料金 | 1980円 |
曲数 | 非公開 |
無料期間 | 30日 |
mora qualitas(モーラクオリタス)は、日本が誇るSONY(ソニー)の高音質サブスクです。曲数が不明なのが難点ですが、音質はSONY品質で間違いないでしょう。
まとめ
Apple Musicの音質がどれくらい高音質なのか、そして最高音質でストリーミング再生する3つの方法を紹介しました。
今では高音質を売りにしている音楽配信サブスクもあるので、どうしても音質にこだわりたいという人は「Amazon Music HD」が曲数も多く、音質も最高なのでおすすめです。