車のサブスクリプションの失敗しない選び方&比較おすすめ6選

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車のサブスクリプションってなに?どのサービスがおすすめなの?

車のサブスクリプション(サブスク)とは、月額定額で車を所有できる新しいサービスです。

車を購入し、所有していると必要になる、頭金や自動車税、保険、メンテナンス費用などをすべてコミコミで月額1万円台から利用できます。

この記事では、車のサブスクリプションのメリットやリースとの違いを明らかにしたのち、6つのおすすめサービスを紹介しています。

初心者が頭を悩ませる、車サブスクリプションの選び方も解説しているので、ぜひ最後までお付き合いください。

1:車のサブスクリプションとは?

車のサブスクリプション(サブスク)とは、車を「購入」するのではなく、車を「利用」して、その利用期間に対して料金を支払うサービスです。

月額使用料金には、保険料や税、メンテナンス費用が含まれているため、毎月の支払金額は完全定額になります。そのため、家計にも優しく、「車の新しい乗り方」として注目を浴びている新サービスです。

まずこの章では、車のサブスクリプションについての知識を深めるため、下記3つについて解説します。

車のサブスクの基本

  • 月額料金と乗れる車種について
  • サブスクで車に乗るメリット
  • サブスクとカーリースとの違い

早速見ていきましょう。

1-1:月額料金はコミコミ1万円台から

車のサブスクリプションは、最安値だと月額10,000円台で車に乗ることができます

もちろん料金は、車の車種やグレード、または各種サービスの料金設定によって変わってくるため、この章では人気の車3台を例に紹介しましょう。

料金例①:トヨタのアルファード

トヨタ アルファード

月額 64,900円(新車)

新車購入だと3,908,000円

(※グレード:S GAS 2.5L 2WD、契約期間:5年の場合、料金参考:KINTO,TOYOTA)

料金例②:ホンダのN-BOX

ホンダ N-BOX

月額 29,800円(中古車)

中古車購入だと約1,300,000円

(※2016年式、グレードG・Lパケの場合、料金参考:Honda Monthly owner)

料金例③:マツダのCX-5

マツダ CX-5

月額 38,786円(新車)

新車購入だと 3,091,720円

(※グレード:20S PROACTIVE、契約期間11年の場合、料金参考:定額カルモくん)

1-2:サブスクで車に乗る4つのメリット

今までは、「車は買うのが当たり前」の時代だったので、「どうしてわざわざ定額にして乗る必要があるの?」と考える人もいるはずです。

サブスクリプションで車に乗るメリットは4つあります。

サブスクで車に乗るメリット
  • 頭金が必要ないから家計に優しい
  • 定期メンテナンス代金もコミコミ
  • 生涯で乗れる車種が約2.5倍になる
  • あと何年乗るか分からない人でも使いやすい

車検のようなメンテナンス費用は、毎月の料金に含まれるだけでなく、頭金も不要なことから、車を購入する余裕のない若者でも、車を手に入れやすくなります。

1-3:サブスクとカーリースの違い

さて、車の購入を検討したことがある人は「カーリース」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

実はカーリースも、サブスクリプションと同じように、料金を月額で支払います

では一体何が違うのでしょう。

結論から言うと「何にお金を支払っているか」の違いです。

サブスクとリースの違い

車のサブスク

「車を使う権利や期間」に対してお金を支払っている。

カーリース
「車そのもの」に対してお金を支払っている。

カーリースは、リース事業者が料金を立て替えて車を購入し、その立て替えた料金を毎月支払っています。

その他にも下記のような相違点があります

  • リースには整備代金が含まれない場合がある
  • リースには任意保険が含まれない場合がある
  • リースは途中解約が想定されていない

とはいえ、カーリースでも契約によっては上記も含まれるサービスもあるため、完全に異なるとは言い切れません

イメージとしては、カーリースよりもサブスクリプションの方が、完全に定額に近いサービスです。

2:車サブスクリプションのおすすめ6選

日本国内では、トヨタやホンダなどの自動車メーカーが中心となって車のサブスクリプションを提供しています。

この章では、中でもおすすめの車サブスクリプションを6つを紹介しましょう。

車のサブスク6選

  • KINTO(トヨタ)
  • 定額カルモくん
  • Honda Monthly Owner(ホンダ)
  • Nissan ClickMobi(日産)
  • NOREL
  • SUMAVO(ボルボ)

それぞれについて、およその月額料金から、何が月額料金に含まれているのかなど詳しく見ていきましょう。

2-1:KINTO(キント)

KINTO

月額料金 約16,000円~

取扱い車種トヨタ、レクサスの人気車種
車の状態新車
自賠責保険料金に含まれる
任意保険料金に含まれる
自動車税料金に含まれる
メンテナンス費料金に含まれる
契約期間後の購入不可
契約更新3年/5年/7年
最短乗り換え1年半
走行距離制限利用月×1500km

 KINTO(キント)は、トヨタの車サブスクリプションサービスです。トヨタの車だけでなく、レクサスの車も定額で乗ることができます。

自分でナンバーを選んだり、細かい色やグレードを選ぶことができるため、購入するときと同じように楽しめますよ。

2-2:定額カルモくん

定額カルモ

月額 約12,600円~

取扱い車種国産車全メーカー
車の状態新車
自賠責保険料金に含まれる
任意保険料金に含まれない
自動車税料金に含まれる
メンテナンス費メンテプランで定額
契約期間後の購入乗り放題プランで可*
契約更新1年~11年
最短乗り換え1年半
走行距離制限利用月×1500km

定額カルモくんは、国産車ならどのメーカーでも定額で乗ることができる車のサブスクリプションサービスです。

分類としてはカーリースに違いのですが、別途メンテプランに登録すれば、車検費用やメンテ費用も定額にすることができます

その他にも、毎月500円支払えば契約期間終了後に車をもらえる「乗り放題プラン」もあったりと、幅広い選択肢があるので、どんな人にもおすすめです。

2-3:Honda Monthly Owner

HONDA Mothly Owner

月額 約29,800円~

取扱い車種ホンダの人気車種
車の状態中古車
自賠責保険料金に含まれる
任意保険料金に含まれる
自動車税料金に含まれる
メンテナンス費料金に含まれる
契約期間後の購入不可
契約更新1ヵ月単位、最長11カ月
最短乗り換え1ヵ月
走行距離制限利用月×1000km

Honda Monthly Owner(ホンダ マンスリーオーナー)は、最短1ヵ月で車を乗り換えたり返却できる、車の短期利用者を想定した車のサブスクリプションサービスです。

乗れるのは、ホンダの人気車種であるN-BOXやVEZELなどの中古車です。最長でも11カ月しか乗り続けられないため、期間の長いレンタカー的なサービスとも言えるでしょう。

2-4:NISSAN ClickMobi

NISSAN Click Mobi

月額 約25,630円~

取扱い車種日産の人気車種
車の状態新車
自賠責保険料金に含まれる
任意保険料金に含まれない
自動車税料金に含まれる
メンテナンス費料金に含まれる
契約期間後の購入5年以上で可能
契約更新3年/5年/7年
最短乗り換え3年
走行距離制限利用月×1000km

NISSAN Click Mobi(日産クリックモビ)は、日産自動車の車サブスクリプションサービスです。NOTEやX-TRAILなどの人気車種が月額定額で利用できます。

任意保険の料金は月額料金には含まれていないので注意しましょう。

2-5:NOREL

NOREL

月額 約29,800円~

取扱い車種国産車及び外車
車の状態中古車
自賠責保険料金に含まれる
任意保険料金に含まれる
自動車税料金に含まれる
メンテナンス費プランによっては含まれる
契約期間後の購入不可
契約更新3ヵ月~無期限
最短乗り換え90日
走行距離制限利用月×2000km

NOREL(ノレル)は中古車販売ガリバーの車サブスクリプションです。中古車のため、国産車だけでなくメルセデスベンツやBMWなど、ちょっと乗ってみたい高級車も定額で気軽に乗ってみることができます。

プランによっては、メンテナンス費用は自己負担になる点は注意しましょう。

2-6:SMAVO(スマボ)

SUMAVO

月額 約75,460円~

取扱い車種ボルボの全車種
車の状態新車
自賠責保険料金に含まれる
任意保険料金に含まれる
自動車税料金に含まれる
メンテナンス費車検費用は含まない
契約期間後の購入不可
契約更新2年/3年
最短乗り換え2年
走行距離制限利用月×750km

SMAVO(スマボ)は、スウェーデンの車メーカー「ボルボ」の車サブスクリプションサービスです。スマホのように定額でボルボの車に乗れるということで「スマボ」になったのかな?

注意したいのは、総距離制限が月750kmと少ない点と、乗り換えのタイミングで車検費用が請求される点です。

3:車のサブスクリプション一括比較表と失敗しない選び方

これまで紹介した6つの車サブスクリプションを一括で比較してみましょう。

サービス名KINTO定額カルモくんHondaNISSANNORELSMAVO
 KINTO定額カルモHONDA Mothly OwnerNISSAN Click MobiNORELSUMAVO
取扱いメーカートヨタ、レクサスの人気車種国産車全メーカーホンダの人気車種日産の人気車種国産車及び外車ボルボの全車種
車の状態新車新車中古車新車中古車新車
自賠責保険料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる
任意保険料金に含まれる料金に含まれない料金に含まれる料金に含まれない料金に含まれる料金に含まれる
自動車税料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる料金に含まれる
メンテナンス費料金に含まれるメンテプランで定額料金に含まれる料金に含まれるプランによっては含まれる車検費用は含まない
契約期間後の購入不可乗り放題プランで可*不可5年以上で可能不可不可
契約更新3年/5年/7年1年~11年1ヵ月単位、最長11カ月3年/5年/7年3ヵ月~無期限2年/3年
最短乗り換え1年半1年1ヵ月3年90日2年
走行距離制限利用月×1500km利用月×1500km利用月×1000km利用月×1000km利用月×2000km利用月×750km

※表は左右にスライドできます

車サブスクリプションの選び方で重要なポイントは3つあります。

  • 好きな車に乗れるサービスを選ぶ
  • 車を保有しておきたい期間で選ぶ
  • 月々の予算をどれくらいにするかで選ぶ

それぞれ解説しましょう。

3-1:好きな車に乗れるサービスを選ぶ

車にこだわりがあるなら、絶対に「好きな車に乗れるサービス」を選ぶのがおすすめです。

「使おうとしているサービスに自分の気になっていた車がないから…」といって妥協してしまうと、後悔する原因になるでしょう。

トヨタ、日産、ホンダの各サブスクリプションに乗りたい車がないならば、定額カルモくん や、NORELなど車メーカーでないサブスクが、車のラインナップが多くておすすめです。

3-2:車を保有しておきたい期間で選ぶ

車のサブスクリプションは、サービスごとに想定されている利用期間が異なります

想定期間短期中期長期
目安3ヵ月~1年1年~5年5年~
サービス名Honda
NOREL
SUMAVO
KINTO
NISSAN
NOREL
定額カルモくん
定額カルモくん

上記はおよその指標ですが、あてはまる期間で使えば、各サービスの良さを最大限に引き出すことができます。

また、3ヵ月未満しか車を使わないという人は、サブスクやリースではなく、レンタカーやカーシェアリングのほうが最適です。

3-3:月々の予算で選ぶ

車を購入する時には切っても切り離せないのが金銭面です。

車サブスクリプションの月額料金は、車両の本体価格に比例して高くなっていきます。そのため、軽自動車かつ中古車なら月額3万円未満も可能ですが、高級外車となると月額20万円以上する場合もあります。

各サブスクリプションサービスの公式サイトでは、かんたんなシミュレーションで、月額料金を見積もりできるので、まずは気になる車でチェックしてみてください。

4:車のサブスクリプションに関するよくある質問

車のサブスクに関するよくある質問をまとめて解決します。

車のサブスクリプションとは何ですか?
月額定額で車に乗れるサービスです。税金、メンテナンス費、自賠責保険、任意保険、車の料金がすべてコミコミで定額です。
定額料金以外に必要なお金はありませんか?
車のサブスクリプションでは、ガソリン代と駐車場代は自身で負担しなければいけません。また、任意保険やメンテ費用が月額料金に含まれていないサービスもあるので、必ず契約内容を確認しましょう。
ナンバーを自分で決めることはできますか?
新車の車サブスクリプションなら、自らナンバーを申請することができることが多いです。中古車の場合は決まったナンバーになります。
車の所有権は誰にありますか?
車のサブスクリプションサービスにおいて、車の所有権は契約会社にあります。契約期間終了後に購入できるサービスもあります。
サブスクの車は「わ」ナンバーですか?
レンタカーとは異なるので「わ」ナンバーではありません。
支払い方法は現金のみですか?
現金ではなく、クレジットカードのみの場合が多いです。
契約期間中に解約したらどうなりますか?
サービスによって対応は異なります。契約が1ヵ月単位の場合、解約金が発生することはありませんが、長期契約の場合は事前に確認するようにしましょう。
サブスクの車で事故にあったらどうなりますか?
サービス内の保険が適応されます。
車のサブスクはどこから申し込めばいいですか?
各公式サイトから申し込むことができます。

まとめ

車のサブスクリプションについて解説しました。今までなかった車の使い方なので、慣れない人も多いかもしれませんが、特に若い世代や、これから多くのライフイベントを控えている30代には特におすすめです。